英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

水質の悪さにうんざり

英国で生活をしていると、しみじみ日本の柔らかい水が恋しくなります。イングランド、特にロンドン近郊の水は硬水で、石灰質が極めて多くアルカリ性です。湯沸かしポットやトイレ、お風呂、水道の蛇口などに石灰がたまり、たまった石灰が見苦しいだけでなく、様々な故障やトラブルの元となります。人によっては、石灰が膝や肩などの関節にたまって、抜いてもらったりするほどです。

 

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この地図は英国の環境・食糧・農村地域省が作ったイングランドとウェールズの水質マップで、ピンクになるほど石灰質が強いアルカリ性の硬水です。

http://www.dwi.gov.uk/consumers/advice-leaflets/hardness_map.pdf

 

硬水は、肌や髪にも良くないようで、時々、一時帰国して美容院に行くと頭の地肌に石みたいなものが入っているねと言われます。娘は洗顔すると肌の具合が悪い、拭き取りだけにするようにしたらマシになったと言います。そういえば、水質が悪いせいだけではないでしょうが、こちらでは産後の産湯という習慣はありません。娘は英国の病院で生まれたのですが、その時も事前に頼んでおいたので洗ってもらえたという感じでした。

 

水質が石灰質であることに加えて、水道管が老朽化しており、家庭にたどり着くころには錆もまじって薄赤くなっていることもあります。なんでも英国全体の上水道の3分の1が漏水しているという話を15年位前に聞いたことがあり、最近は少しは改善したのかと思っていたのですが、夏に渇水が続き、給水制限が報道されたとたん、「まずは漏水対策をしろ!」と非難の声が新聞各紙で紹介されていました(ということは、全然改善されていなかったんですね)

 

植物に対しても、この水、ろくな影響がありません。特に顕著なのが、水質が酸性だと青くなり、アルカリ性だとピンクになるアジサイです。青いアジサイを買ったつもりだったのですが、この2年ほど、ピンク色の花しか咲きません。土を酸性にするために、最初の植え付けの時は酸性のエリカ用土(つつじやヒース、エリカなどを育てるための弱酸性の土です)を大量に周りに入れ、毎年ピートモスを追加し、さらにアジサイを青くするという液を定期的にやっても青くなりません。がっかり。

 

今年IKEAで白いアジサイを買ったのですが、今、見事な赤い花になっています。これもこの石灰水の影響でしょうか・・アジサイだけでなく、春に買った白とグリーンが複雑に混ざった色合いのミニバラも我が家にきたとたん、普通の濃いピンクの花しかつけなくなりました。これも水のせいかしら・・・

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↑は元は白かったアジサイ。↓は買ったばかりの頃。

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