英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

クラシックFMを聞く

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英国の民放ラジオ局で最も人気があるラジオ局の1つが、570万人の視聴者を持つクラシックFMです。この放送局は1992年に開設され、その目的はクラシック離れが進む中で、ハイブロウでなく誰でも聞きやすいクラシックを流し、より多くの人にクラシック音楽になじんでもらいたいということでした。

 

このラジオ局の特徴は、クラシックの聞きやすいところだけを抜粋して編集していることです。だから、名称はクラシックですが、イージーリスニングという方が正しいかもしれません。映画音楽やゲーム音楽などオーケストラ編成のものもかかります。クラシックは苦手という人でも、聞きやすく耳障りが良い曲が続きます。時々、わかりやすい発音の英語で短くコメントが入るので、外国人には特に聞きやすいです。

 

そういうわけで、私も朝食の支度をしながら、あるいは夜、こうしてブログを書きながら、流しています。欠点というと、有名な曲(それも穏やかなきれいな旋律の部分ばかり)が続くので、「またこの曲かぁ」ということがあることぐらいでしょうか。

 

クラシックFMの中に「栄誉の殿堂(Hall of Fame)」というイベントがあり、毎年リスナーの人気投票でベスト20を選ぶのですが、常連曲がほとんど毎年同じです。当然、それらの曲がしょっちゅうかかるので、またこれか・・となるのですが、前回の英国駐在を終えて日本に帰って聞けなくなると寂しくなりました。ちなみに2018年の上位10曲は以下の通り。

1. チャイコフスキー 1812年序曲
2. ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
3. ヴォーン・ウィリアムズ 揚げひばり(The Lark Ascending)
4. ヴォーン・ウィリアムズ トマス・タリスの主題による幻想曲
5. エルガー エニグマ変奏曲
6. ベートーベン ピアノ協奏曲5番「皇帝」
7. ベートーベン –交響曲6番「田園」
8. ベートーベン 交響曲9番 「合唱」
9. モーツァルト クラリネット協奏曲
10.グレゴリオ・アレグリ ミゼレーレ

 

クラシックFMは、日本からもインターネット・ラジオで聞くことができます。が、日本にいた頃、残念に思っていたのが、これだけ科学が進歩しても、人間は時差の壁を越えられないということです。英国で視聴者が多い時間帯は、日本では夜中や会社に行っている時間なのです。逆に、日本で自分が聞こうとする時間帯は、英国の真夜中になってしまい、残念ながら夜中は人手を少なくしているのか、長時間の大作をかけてくれるのですが、それではNHKFMを聞くのとあまり違わない気がしました。(録音すればいいんでしょうが、どうやっていいかわからなかったので・・)

 

そのクラシックFMですが、インテリの中・高齢者層がリスナーの中心ですが、最近、15歳~24歳という最も縁がなかった層のリスナーが急増しているそうです。その理由は、ゲーム音楽。ゲームのバックグラウンドミュージックはオーケストラ仕立てのものが多く、それがきっかけでクラシックに興味を持つ若者が増えたということのようです。

 

クラシックFMが選んだ今年のおすすめのゲーム音楽ランキングは以下の通り。

日本人が作曲した音楽も多々入っていて、ちょっとうれしいです。

www.classicfm.com