英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

英語の本を読む

長年、海外生活をし、仕事でも英語を使っているはずなのですが、才能がないせいか全然英語がうまくなりません。そこで語彙をふやすべく、新聞各紙に目を通したり、プライベートの時間はKindleアプリで英語の小説を読んでいます。Kindleアプリで外国の小説を読むことの利点は、辞書が内蔵されていて、わからない単語を長押しするだけで意味が出てくることです。大学時代、ドイツ語を専攻していたのですが、重たい辞書を持ち歩き、単語を引くだけで一苦労でした。今はドイツ語だってフランス語だって、簡単に読めるいい時代です。

 

本の選び方ですが、これはもう個人の趣味や関心がある分野を選ぶほかないと思います。私の場合は恥ずかしながら、純文学などではなく、歴史を舞台にしたロマンスとか、サスペンス系のロマンスといった娯楽小説。

 

だいたい英米の女性向けでハッピーエンドが約束されたものです。日本語で読む本は小説でなくてもいいし、小説だってハッピーエンドにこだわる必要はないのですが、外国語の小説はスピード感があって、読後感が爽快なものが好ましいです。さんざん辞書を引き、主人公の内なる苦労に付き合った挙句、主人公が死んでしまうような話とか、八方塞がりのまま、最後まで収拾がつかないような話は避けています。

 

英米の大衆小説は多くの場合、3部作だったり、シリーズものだったりすることが多いです。1巻だけ日本語に訳されているものを日本語で読むと、とりかかりやすいです。日本語で1巻目を読むと設定や人間関係が頭に入りますし、面白ければ2巻目以降の話も読みたくなるので、英語でもかなり楽に読めます

 

歴史を舞台にした小説の場合、作家が現代の方でも、1700~1800年代以降のイングランドや米国を舞台にしている物語の方が、それ以前を舞台にしているものより読みやすいです。理由はわかりませんが、中世ものは文語っぽく書かれているせいかもしれません。また、スコットランドが舞台のものは、スコットランドなまりがかなり入ってきますので若干読みにくくなります。

 

1950年以前の作家の文章は現代の作家の文章より難しいです。文章が長かったり、表現が難しかったり。作家が古ければ古いほど難しい気がします。ジェーン・オースチンとか、ブロンテ姉妹の本などは現代の作家よりは難しいです。でも書かれた時期が1800年頃、日本で言うと十返舎一九の『東海道中膝栗毛』が書かれた頃だと考えれば、難しくて当然かもしれません。

 

まあ、正直、こういう小説を読んだからといってどの程度、日常の英会話が上達するかは疑問です。日本語を学び始めた外国人が池波正太郎や平岩弓枝の時代小説を読むようなものでしょうから。それでも、語彙は増えますし、面白ければ、プラスということにしましょう。

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最近読んだ話はそういうわけで現代の米国の作家が書いたもので、ヒロインはFBIの天才若手女性捜査官。1800年代の英国にタイムスリップして公爵の跡継ぎと恋におちながら殺人事件の解決を図るというもの。荒唐無稽以外の何物でもありませんが、先が気になる・・